前回の記事ではトランスジェンダー女子が「女子」として陸上に出場し大活躍をおさめたと言う話をご紹介しました。書きませんでしたけど、州記録を塗り替えたそうです。
さすがですね(棒)
今日は違う立場からのニュースをご紹介します。今度はトランスジェンダー男子が「女子」として参加した話です。そのあとで「リベラル」も「保守」も「同じ穴のムジナ」であることとメディアによる洗脳について触れます。
アメリカでは、トランスジェンダーの生徒が生まれたときの性として競技に参加するのか、自分が決めて参加するのか、あるいは自分が決めた性で参加するにしても医者からの証明が必要かどうか、などの規則はそれぞれの州によって違います。
コネチカット州では本人が決めた性で出場ができるけど、テキサスの場合は生まれたときの性として参加しないといけないと言う決まりになっています。コネチカットは伝統的にリベラルな民主党よりの州で、テキサスは伝統的に保守的な共和党寄りの州です。ヒスパニックが多いのでカトリックが多いってことでしょうか。
それでテキサスではトランスジェンダー男子が女子としてレスリングに出場することになりました。
今回は2つの記事を紹介します。
CNNのニュース
去年の2月のニュースです。記事のタイトルは
「トランスジェンダー男子がテキサスのレスリング競技で優勝」
今回もポイントだけかいつまんで抽出します。
ーーー(翻訳開始)ーーー
高校生レスラーのマック・ベッグスさんがテキサス州の女子レスリング大会でトランスジェンダー男子として初めて優勝した。
ベッグスさんは女性として生まれたが、現在男性に性転換をしているところ。彼は自分を男だと考えているが、テキサス州では出生証明書にかかれている性別で競技に参加しないといけない。
ベッグスさんが公に自分を男子と言い始めたのは5年前だが、2015年10月からは実際に性転換するために治療を受け始めた。学校では先生も学校上層部も生徒たちもみんな好意的だったという。
テキサス州の公立高校の運動競技を監督するUILによれば、レスラーは同じ性別の相手としか競技してはいけない、と言う決まりになっており、その「性別」は出生証明書に書かれてあるものを同じものでないといけない。そのルールを決めたのは2016年のこと。もし州が出生証明書にある性別を変えたのであればそれを尊重するが、テキサス州では出生証明書を新しく発行する際に裁判所からの命令が必要。
ベッグスさん自身は男子と競技したい、と言っているし、周囲の人も賛成している。
ベッグスさんは性転換施術の過程で男性ホルモンであるテスタストロンを摂取しているが、それがベッグスさんに不公平なアドバンテージを与えているのではないか、と言うことも問題になっている。なぜならテスタストロンと蛋白同化ステロイドは同じ類の薬で、筋肉を増やし、力を増強する作用があるから。
UILは基本的にステロイドの使用を禁じているが、「妥当な医療処置」のためなら許可されている。ベッグスさんの場合はそれが許された。
ベッグスさんの勝利は盛大な拍手で迎えられたが、その中にはブーイングもあった。
それに対してベッグスさんは「正直ブーイングは気にならなかった」
ーーーーーー(翻訳終わり)
去年はトランスジェンダー生徒の権利vs競技における公正さと言う図式でかなり物議をかもしたものです。
生まれたとき男子だった生徒が女子として参加するのは公平なのか?
男性ホルモンを摂取して筋肉と力を増強しているトランスジェンダー男子が普通の女子生徒とレスリングで競って、公平な競争になるのか?
ここで、ベッグスさんの1年間の変化をお見せします。上が2017年に優勝したときのもので下の写真が今年のもの。見たくない方は写真の部分だけ飛ばしてください。
2017年に優勝したときの写真

今年優勝したときの写真

1年で随分と印象が精悍になった感じがしませんか?高校生なのにタトゥまで入れているし。筋肉のつき方が男性のものになっていますよね。何も知らずにこの人の写真だけ見たら、「男性だ」と思うでしょう。この人と女子がレスリング…ですか?うーん。
ニューヨークポストのニュース
今からご紹介するのは今年のニュース記事です。タイトルは
「トランスジェンダー男子が女子レスリング大会で2度目の勝利」
こちらも要点を訳します。
ーーー(翻訳開始)ーーー
2年連続でトランスジェンダーがテキサスの6Aクラス、110ポンド級で優勝した。
マック・ベッグスさんは高校4年の18歳だが、今年も去年決勝戦で対戦したチェルシー・サンチェスさんを破り優勝した。
ベッグスさんは低量のテスタストロンを摂取しながら女性から男性へ性転換をしている最中だ。このテスタストロン(ステロイド)の摂取のせいで去年、トランスジェンダーの権利増大vs「競技の公平さ」のディベートが激化したのだ。
今年は去年よりは静かだが、ベッグスさんの出場を止めるべく大会ギリギリで訴訟があった。
ベッグスさんは男子として競技に参加したいと要請したが、テキサス州の公立高校のルールでは、出生証明書にかかれてある性別によって競技しないといけないことになっている。
ベッグスさんは今年の州の決勝大会に出るまでに3人の女子選手に勝利している。去年は決勝大会に出るまでの地区大会で二人の選手が怪我することを恐れて棄権したが、今年棄権したのは一人だけだった。
ベッグスさん一家は何度もベッグスさんが男子として出場できるように要請した。出生証明書で性別を決めるルールをUILが作ったのは2016年のことだ。UILは、高校側がどの競技に出場するかを決めやすくするためにそのルールを作った、としている。
(註:トランスジェンダーの生徒が増えすぎて現場が混乱したから、と考えられる)
ーーーー(翻訳ここまで)
やっぱり棄権した選手がいたのですね。この人、今では男性のようにみえるわけですし。。。
もしこの人や、この人に続くトランスジェンダー男子が男として大会に出場できるようになったら、競技の公平性が疑われるのではないでしょうか?筋肉を増強する男性ホルモン剤をどれだけ使ったら「医療に必要」なのか「ドーピング」になるのか、なんてわかりません。薬がどのように作用するかは個人次第でちがうのですから。
ジェンダー・フリーもしくはジェンダー・ニュートラルな考え方、そしてLGBTが推進されると、色々な面で社会が複雑化しますね。今では男か女か、だけでなく「その他」と言う区別もあり、フェイスブックでは50種類以上のジェンダー・アイデンティティの区別があるようです。
「保守」vs「リベラル」という大嘘
今回ご紹介した記事は、二つとも似たような内容です。それでもご紹介したのは、一般的に「リベラル」と呼ばれるメディアも、「保守的」と呼ばれるメディアも、実は裏ではつながっていて、同じ穴のムジナにすぎないことをお見せしたかったから。
「保守」vs「リベラル」というように一見逆の立場のメディアがあるのは、市民に「様々な意見の違いがあって、皆自由に表現できている」と思い込ませたいからです。ですが右翼も左翼も裏では同じ人たちとつながっています。これはラプトブログにある一般記事を読んで、ラプト理論を理解するとつくづくと思い知らされることです。ニュースを見ていて頭が混乱したり、世界で一体何が起こっているのか、何故起こるのかを知りたくなったらラプトさんの一般記事をおススメします。膨大な量ですが頭がすごくすっきりしますから。
で、今回紹介したアメリカのメディアについて説明しますと、CNNは昔から「リベラル」です。アンダーソン・クーパーをはじめ、有名なアンカーやホストがゲイだったりします。CNNを所有するのはAT&T(電話会社)のワーナーメディアで、傘下にはアダルトスイムという大人向けのアニメネットワークがあったり、子供向けのアニメネットワークもあります。子供を簡単に洗脳できる力があるわけですね。
ニューヨークポストは、逆にかなりの保守です。なんといっても所有者はルパート・マードック。FOXってテレビチャンネルも所有してます。FOXニュースって日本で言えば間違ってYouTubeでチャンネル桜を見てしまったときのような感じ。あそこまで酷くはないけど、長時間の視聴に耐えられるものではありません。5分が限度です。
政治的には「保守」と「リベラル」として喧々囂々と言い争っている二つのメディアが、ことLGBTに関していえば、同じく「賛成」あるいは「許容」の立場をとっているのです。法的責任能力を持たないティーンが、自分で自分の性別を決めて「治療」するのが当たり前であることを前提にして報道しています。ニューヨークポストですらもベッグスさんに「男」として参加させてあげたら?といいたげです。
日本に限らず、世界の支配者たちが実は悪魔崇拝者だ、ということがわからない人が見ると、「LGBTは自然なもの、受け入れられるべきもの、だって保守的なメディアですらそういってるのだから」と知らず誘導されてしまうのではないでしょうか?というかすでに誘導されていますよね。
子供の性転換を許す親と性転換治療や手術の結果
だから、アメリカでは親も子供の性転換を受け入れるわけです。受け入れないと「酷い親」ってレッテルを貼られて、とても生きにくくなるから。
でもちょっと考えてみてください。
前回ご紹介した「性転換手術を受けたことを後悔した人」たちのドキュメンタリーでわかるように、子供よりは判断能力をもつ大人になってから手術した人ですら自分の決断を後悔しています。子供だったら尚更のこと。
子供の望むように全て叶えてあげることが愛情だとは思いません。その望みが叶って後悔するかもしれないからです。「その望みが人生100年と言うスパンでみても間違ってはいない」なんて、判断能力も感情処理も未熟な子供にわかると思いますか?
人間はトカゲの尻尾ではないから切り取ったら戻ってこないし、生まれたときに持ってないものを人工的に作って縫い付けても、本物と同じ働きはできません。
「自分の心と体との乖離に不快感をもったから」と性転換手術したって、手術後の体が心が思っている性と同じ機能を果たせないのですから、今度は自分の体の不完全さに不快感を覚える羽目になるのは簡単に想像できます。手術をしたところで自分の体に対する不快感、という根本的な問題は解決しないのですよ。ホルモン剤を摂取するだけなら筋肉が増えたり、体つきが女性らしくなる、ですむかもしれませんけど、そうなったらなったで、もっと自分の心の性になりたい、という思いが膨れ上がるのも目にみえているのではないでしょうか。
興味があればYouTubeで”regretting sex change”や “detransitioning”や “regretting transition” といった言葉で調べてみてください。性転換をして後悔した人の話が沢山でてきます。
性転換、なんて未成年が決めてよいものではありません。
世界中でLGBTを広げたがっている人たちがいます。そして日本でLGBTを推進しているのは「生長の家」であり、「大本教」です。
「LGBT」は利権。LGBT推進の犯人はカルト宗教「大本教」・「生長の家」です。
生長の家といえば、安倍政権を影から動かしているカルト宗教です。日本会議の中核メンバーはみんな生長の家の信者で、その生長の家は大本教から派生した新興宗教なのです。
生長の家の恐ろしさ、悪どさについては以下の記事をどうぞ。
「日本会議」の本体である「生長の家」は、基本的人権、国民主権、平和主義を全ての国民から奪おうとしています。
「日本会議=生長の家」と黒い人脈。全ての悪は「生長の家」に通ずる。
生長の家や日本会議の狂ったプランを止めないといけません。生長の家についてはラプトブログにも書かれています。是非ご高覧ください。
安倍晋三・稲田朋美をはじめ緑の勢力が「第三次世界大戦」を引き起こそうとしている厳然たる事実。
RAPT×読者対談〈第121弾〉清和源氏と日本会議と蝦夷共和国と緑の星。
RAPT×読者対談〈第122弾〉現代日本の支配構造は、安土桃山時代と全く同じ。
今回はかなり長くなってしまったので途中できりました。
次はミレニアル世代のLGBT人口が増加している証拠とその増加の理由を探ります。